2021年4月14日水曜日

生活するということ2

前の続き。


「なんてことない普通の生活」というハードルがあたしにとってはムチャ高く、そういう うまく生活できない自分に長年困ってたけど、年を追うごとに、徐々に飼いならせるようになってきた、気がする。

近年、いろんな物事に細かく名前がつけられてきたおかげで、生きづらさの原因を探しやすく、対処法も考えやすくなっているから。世界中の博士たち、どうもありがとう。
そのカテゴライズされた名前たちの中でも、あたしはADDとHSSっていうのに当てはまる。


ADDは、「注意欠陥障害」ってやつで、今は
「不注意優勢型ADHD」って名称になってるみたい。簡単にいうと、ADHDの多動性が少ないやつ。
22歳くらいの時に、思い悩んで病院へ検査しに行った。
知能検査、発達検査など4日間かけて一通りやって、めちゃ細かく検査結果が出てきた。
短期記憶が著しく低く、境界線(正常と障害とのライン)以下ってことがわかったりした。
なので、自分の記憶を全くアテにせず、すぐメモをとるようにリスクヘッジしてる。それでだいぶ生活しやすくなった。
数値で自分の能力を客観的に眺めることができるのはいい経験やったし、検査してよかったと思う。


HSSについては、
HSSとはHigh Sensation Seeking(刺激探求型)のことで、内向的で静かな生活を好む本来のHSPとは違い、どちらかというと外向的で好奇心が強いタイプを指します。つまり「HSS型HSP」とは、「非常に敏感なのに刺激を求めてしまう人」のことです。
ていうのがネットに書いてある説明文。病気や障害ではなく、気質の名前だそう。

つい最近「睡眠をとりすぎてしまうのはHSPのせいかも?」みたいな記事を見つけて、それが驚くほどあたしやんって内容だったので、調べ出したのがHSSを知るきっかけでした。
コレに関しては病院に行って名前をつけられたわけじゃないので、そうじゃないかと疑ってるだけなんやけど、思い当たる節がありすぎるので、これで説明がつくなら楽チンやな〜って思う。


思春期がとくにツラくて、
・毎朝起きられず、激怒したお母さんにベッドから引きずり下ろされシバかれる。
・友達と街中にテンション爆アゲで遊びに行った帰り、毎度のように家でナゾの頭痛に襲われダウンする。
・教室の話し声や笑い声がしんどくて、冷や汗かいて心臓バクバクして保健室へ逃げ込む。
・人のことに過剰に感情移入して泣いちゃう。
・自分が不利益を被るとわかってても人のために行動しちゃう。
などが顕著やった。
これら全部、自分でもおかしいぞと思ってた。


HSSは過敏で繊細なのに付け加えてさらに刺激を求めるっていうんだから、矛盾の塊でしかない。
あたしが人前で歌ったりしてるのも、自分の性質から考えるとおかしいもん。
いつも緊張してお腹ピーピーやし。
おかげで、人からの印象と実際のあたしがかなり乖離している。

でも、こんなめんどくさくてわかりづらい性質に名前がついたことによって、自分でも理解しきれていなかった部分にまでフォーカスして考えるきっかけになったのでありがたい。
心理学者ってすごいな。



こういう話題には必ず
「何でもかんでも名前つけて、病気ぶりやがって!誰でもそういう辛さはあるのに、自分だけ特別ぶって!」
と言ってくる人が現れるけど、そういう発言をしちゃう自分の心について、胸に手を当てて、よく考えてほしい。

あたしは名前をつけて悲劇のヒロインぶりたいわけじゃないのよ。
客観的な視点から生きづらさの原因を知りたいだけなんですよ。
だから調べたり検査したりしてるんです。対策を立てたいんです。
自分のことをこれ以上嫌いにならないため、幸せに生きていくために。

今まで、そしてこれから、まだ何十年先まで自分と付き合っていかなきゃならんのに、理由もわからずずっと自分の不調に振り回され続けるってどんな気持ちやと思う?イマジン・・・って伝えたい。

自分について、いろんな視点からアプローチし研究し理解を深めることは、巡り巡って他者にもやさしく寄り添える人間になれるってことに繋がってるんじゃないかとも思ってる。
目指すはそこなんです。めっちゃ遠いけど。


もし興味がある人は調べてみてください。
あたしももう少し勉強します!


生活のハードル低くなぁれ☆

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