2021年6月18日金曜日

水商売とキケン

昨日の夜中に書いて非公開にしてた日記をやっぱ公開してみます。
今日までの間でパブのオーナー殺害した犯人見つかったんやね。。

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最近のニュースであった、パブのオーナーが殺された事件について、いろいろ考えてしまった。
水商売ってめっちゃむずいと思う。
揉め事が起こらんようにどんだけ気をつけても、揉めちゃうような世界やもん。



あたしも20歳の時にガールズバーでちょこっとと、その後スナックでもちょこっと働いたことがある。
そのことを思い出しながら書こうと思う。

ガールズバーで働いたきっかけは、家から出て行け、学費も払わんといきなり親に言われたから。(その後、和解しました)
大学辞めたくないし生活もヤバイ、お金稼がな!普通のバイトじゃ無理や。でもキャバクラとか風俗はさすがに出来ひん・・・って悩んで、間をとってガールズバーの面接に行った。

ガールズバーの女の子は、失礼やけどちょっとアホで不真面目な子が多かった。
しかしあたしはクソ真面目に頑張った。アゲハを熟読してメイクや髪型を勉強し、週末のコスプレデーのために自費でコスプレのレパートリーを誰よりも増やし、どんなお客さんにも丁寧に対応した。人から見られてるストレスで、今より5、6キロ痩せてた。
キャッチももちろん真面目にやっていた。そしたらいつも近くにいた他店のキャッチ王みたいなおじさんにみそめられて、朝方のマクドでキャッチの極意を教わり、しばらく特訓してくれた。ベスト・キット的な。
キャッチの師匠・鈴木さん元気にしてるかな?
店の日記も真面目に書いてたからアクセス数1位やったし、キャッチでお客さんあげるのも1位やったし、クソ真面目な頑張りのおかげでリピーターや顧客さんが徐々についていった。

あたし別に美人じゃないし、媚び売るの苦手やし、まさか生活に困って夜の世界で働くなんて思ってなかったけど、案外結構ウケは悪くなかった。
次第にあたしは3枚目キャラを装ってムードメーカー的な位置に定着することになった。
エロ目的で来る人や、ややこしい人をあしらうためと、輪に入れなかったり困ってる女の子を助けるため、そして何よりブリブリにゃんにゃんの色恋営業が苦手すぎたから。

ライトな会話で盛り上がり、お客さんが楽しんで帰って行くのはうれしかったしやりがいもあった。
しかし、3枚目キャラを装っていても、そのうち、マジで想いを寄せてくる人が出てきた。
その辺りからどんどんしんどくなっていった。あしらい方が全然わからんかった。
営業メール送れとガンガン言われて、そういう仕事やし送るけど、人の心を欺いているような気分になってすごい落ち込んだ。自分には向いてないなって思った。
他のことも色々あったけど、その罪悪感もひとつの理由で辞めた。水商売やるには、あたしのハートがピュアすぎた。


そんで、数年後また、あたしの行ってた大学の先輩や後輩が何人も働いてる場末のスナックで働くことにした。
そこならヘビーな疑似恋愛みたいなのはせずに済む気がしたから。
でもまたしばらくしたら問題が起こった。
スナックからあたしのアパートまでがめっちゃ近くて、頭のおかしいストーカー気質の客(色んなスナックから出禁喰らってるような人)に、いつも家の前に車を留められるようになってしまったのだ。
それからいつも帰り道が恐怖でたまらんかった。いつか車に引きずり込まれてレイプされたり殺されるかも・・・と最悪の場合のことを考えて震えた。

それでもしばらく働いたけど、ある日妻子持ちのお客さんが、従業員の女の子の家から出てくるのを目撃してしまい、急激に気持ち悪くなって、それが直接的な原因となって辞めた。
妻と幼い子供がいるのに浮気してる客もキモいし、そういう立場の人と知りながら従業員として関係を持った女もキモーーー!全員キモーーーー!!ってなってしまった。水商売をやるには、あたしのハートが潔癖すぎた。

そして、しばらくして引っ越した。理由は色々あったけど、頭おかしい客に家を知られているからってのも大きな理由のひとつだった。


接客業は向いてるけど、水商売は向いてないってハッキリわかったから、その後は別の職種の接客業を色々試すに至った。
若いうちしかできない経験ではあったから、貴重な体験したな〜と思う。
もうひとつ学んだこととしては、ちょっと痩せて服や髪型やキャラを男ウケ良くしたら、こんな自分でもある程度はモテるんや〜ってこと。でも、そんな自分は自分じゃないし、それでモテても全然うれしくなかった。モテたい〜って冗談で言ったりはしてたけど、あたしは不特定多数の男からモテることより、自分の好きなことを優先して生きていきたいし、そういう自分を好きになってくれる人じゃないと意味が無いし、あたしも好きになれんのやって、学ぶことができた。



短期間しか水商売やってないのに、その短い間でココに書けないようなことも含めいろんなことが起きた。
ライブハウスや古着屋や芸大では出会わないような、いろんなお客さんがいた。

頭おかしいヤバそうな人、自称ヤクザの人、自称警察と繋がってる自慢してくる人、チクビ見せてと1時間粘って帰っていった人、無理やり体触ってくる人、1時間何もしゃべらない人、大人のオモチャ買って渡してくる人、ガチで恋愛しにくる人。。

あらゆる濃い人たちと一人残らず良好で円滑なコミュニケーション築くって、マジ難易度高いで。
水商売なんて、接客業の中でもかなり密なコミュニケーション取らなアカン仕事やねんから、なおさら難しい。
だから、お水の世界一筋で頑張ってる女性たちはマジすげえ!!と思う。猛獣使いやん。
心労半端ないと思う。
色恋営業には危険がつきものやし、コッチがその気じゃなくてもアッチはその気やし。


殺されてしまった人も、みんなから好かれるアイドルみたいな存在やったってニュースで言ってたし、そういう人ほど変なやつに執着されてまうねんなぁぁ・・・と、なんとも言えない暗い気持ちになった。
単価が低い店ほど変な客が来ること多いけど、この人のお店も庶民向けパブって感じやし、色んな人おったんやろうなと想像する。
まあ犯人まだわからんし、動機もわからんねんけど。



世の夜の蝶たちが今日も無事でありますように。。!!!

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