2020年12月21日月曜日

ジャンパーの話






ジャンパーにかわゆいワッペンを縫い付けた。
なぜ縫い付けたのかと言うと、破れてでっかい穴が空いてたから。

このジャンパーは、あたしの大好きな先輩のお店で買ったもの。
お店は神戸にあって、神戸でライブする日に立ち寄った。確か2年前くらい??
このジャンパーとオーバーオールとペプシのワッペンを買ったと思う。
めっちゃ高いわけじゃないけど、それなりにお値段して、でも先輩が一生懸命買い付けてきたやつか〜と思うと全然よかった。
先輩のお店で買えたのがうれしくって、ライブハウスで早速ジャンパーを着てた。大事なお洋服に包まれてウキウキやった。


その後悲劇が起こった。
ライブが終わって、人の家に向かってる最中、荷物が多いあたしを気遣って「持ってあげる」とホワイトタイガーちゃんの荷台を持ってくれた人がいた。それがよくなかった。
ホワイトタイガーちゃんに乗せてたジャンパーを、その人がコンクリートの地面に引きずり荷台のタイヤで踏みつけながら、しばらく歩いていたのだ。あたしが気づいて引き上げた時には、かなり悲惨なことになってた。

その人は、「あ、ごめんね(汗)」みたいな感じで軽く謝ってくれたと思う。けど、あたしにとっては先輩のお店で買った大事なジャンパーで、その日に買ったばかりで、値段もまあまあして、古着やから変わりが効かんし、そんな謝罪で「まあ、仕方ないな。オッケー☆大丈夫だよ☆☆」とは到底なれず、周りに取り繕えないくらいテンションだだ下がりしてしまった。ショックで震えた。大袈裟かも知れんけど、それくらい宝物やったんです。その日はさっさと寝させてもらった。

荷台持ってくれた人は、良かれと思って手伝ってくれて、悪気なくジャンパーを引きずった。
やさしさから起こった不慮の事故。誰も責められない。
そんなに大事なジャンパーだったなんてことも、その人は知らないし。
もちろんわかってるんやけど、兎にも角にもただただショックで、家に持ち帰ってからもそのジャンパーを見るたび辛い気持ちになってた。



こういう悲しいエピソードが詰まっているジャンパーなのです。(大袈裟)
でも、絶対捨てたくなくて、どうにかして着たくて、ちょこまかイイ感じのワッペンを集めた。いつかこのジャンパーが、日の目を見る日を夢みて・・・。

そしてこのたび、やっとやっと、晴れて大きな穴が塞がれたのです!!!!!
感極まるわ〜。全米が泣くわ〜。

大事なジャンパーが生き返ってホンマに嬉しくて、何度も眺めてる。きゃわいい。
あったかくなって、これ羽織って出掛けられる日が待ち遠しいな♡


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